墨田区でカブトムシを探したいと思ったとき、まず気になるのは「そもそも区内に、探せる場所があるのか」ということだと思います。緑の多い地域と違い、墨田区内の公園は整備された広場が中心で、雑木林のような環境は限られています。夏休みや週末の外出先を決める前に、場所の選び方と確認しておきたい点を整理しておくと、動きやすくなります。
地域情報メディア『すみだデスク』のエリア担当ライター、まさきです。わたしは錦糸町と押上のあいだをよく動いていますが、夏になるとカブトムシ探しの話を聞く機会が増えます。行く場所が決まらないまま夜に出かけるのが一番もったいない、というのがわたしの実感です。
この記事では、探す場所の考え方、採集マナーと可否の確認先、夜間の安全面、見つからないときの代わりの楽しみ方の順で整理します。
カブトムシの検索が増える時期と背景
カブトムシ関連の検索が増えるのは、7月上旬から8月中旬にかけてです。夏休みに入った直後の週末に、検索数がぐっと上がる傾向があります。
きっかけはさまざまですが、「子どもに頼まれた」「近場でできる自然体験を探している」という流れが多いようです。遠出はハードルが高いけれど、何かしてあげたい。そのあいだで迷っている段階の方が多いのだと思います。
区内で探す場合の現実的な環境の話
墨田区は、東京23区の中でもとくに緑が少ない区のひとつです。隅田公園や横網町公園など整備された公園はありますが、カブトムシが好む雑木林や樹液の出るクヌギ・コナラが密集した環境は、区内ではほとんど見当たりません。
「区内の公園で必ず見つかる」と期待するのは、少し難しい状況です。まずその前提を持っておくと、行き先の選び方が変わります。
公園と緑地で見ておきたい環境の違い
カブトムシが集まりやすい環境の条件は、クヌギやコナラの樹液が出ている木があること、そして林が広がっていて湿度が保たれていることです。整備された都市公園は、芝生や花壇が中心で、こうした条件を満たしていないことが多い。
見に行く前に、その公園に雑木林エリアがあるかどうかを地図や公式サイトで確認するのが最初の一歩です。木の種類まで調べると、見込みがかなり変わります。
採集より観察が向く場所の使い方
採集を目的にするよりも、「観察できれば十分」というスタンスで動くと、行き先の選択肢が広がります。公園によっては採集を禁止していても、観察自体は問題ないケースがあります。
たとえば、墨田区に隣接する台東区の向島百花園では、夏に虫の音を楽しむイベントが開かれています。夜間開園もあり、子どもと一緒に虫に親しむ場として利用しやすい。採集ではなく体験として考えると、区内外を含めた選択肢が見つかりやすくなります。
採ってよい場所かどうかの確認先
迷いやすいのが、「この公園は採集していいのか」という判断です。都立公園は条例上、昆虫採集を一律で禁止しているわけではありませんが、公園ごとに個別のルールを設けているところもあります。
確認する順番としては、まずその公園の公式サイトか管理事務所へ問い合わせるのが確実です。区立公園であれば墨田区の担当窓口、都立公園であれば各公園管理所が問い合わせ先になります。口コミや紹介サイトの「採れた」情報は、ルール確認の代わりにはなりません。
夜に出かけるときに気にしておきたいこと
カブトムシは夜行性で、活動するのは夜から夜明けにかけてです。夜間に出かける場合、足元が暗い場所での転倒リスクに加えて、樹液にはスズメバチも集まります。子どもと一緒の場合は、必ず大人が同伴し、明るい照明を持参することを前提にしてください。
わたし自身、夜の公園は昼間とは雰囲気が大きく変わると感じています。人通りが少なくなり、足元が見えにくくなる。「ちょっとだけ」のつもりで準備を省くと、後から困るのはこういう場面です。

夜の公園、懐中電灯だけで行くのは少し心細いですよね
虫取りで起こりやすい近隣トラブルの話
公園での昆虫採集で起きやすいトラブルのひとつが、夜間の騒音や、公園以外の民有地への立ち入りです。木が気になって隣地の敷地へ踏み込んでしまうケースは、子ども連れに限らず実際に起きています。
また、公園内の木を傷つける行為(樹皮をはがす、枝を折るなど)は、採集目的であっても公園管理上の問題になります。探す前に、どこまでが公園の範囲かを確認しておくと安心です。
よくある失敗と避けられる準備の話
現地に着いてから「木の種類が違った」「照明が足りなかった」という話はよく聞きます。下調べなしに「公園に行けば何かいる」という感じで動くと、空振りになりやすい。
- 目的地の公園に雑木林があるか事前確認
- 採集可否を公式で確認してから行く
- 夜間は懐中電灯・長袖・長ズボンを準備
- 樹液の出る木の見分け方を事前に調べる
この4点だけでも事前に確認しておくと、現地での判断がかなり楽になります。
持ち帰る前に確認したい飼育の負担
カブトムシを持ち帰ったあと、飼育には腐葉土・昆虫ゼリー・飼育ケースが必要になります。成虫の寿命は2か月前後と短いですが、毎日の世話と夏場の温度管理は想像より手間がかかる。
- 飼育ケース
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成虫1匹なら小型〜中型で対応可。複数飼う場合は広めが必要。
- 腐葉土・マット
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ホームセンターで購入可能。定期交換が必要。
- 昆虫ゼリー
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果物でも代替できるが、腐りやすいため管理に注意が必要。
「観察したら逃がす」という選択肢を最初から持っておくと、子どもとの話し合いもしやすくなります。
見つからないときの代わりの楽しみ方
区内で自然体験の場が少ないからこそ、「採集に行く」以外の選択肢を持っておくと動きやすいです。墨田区内では、東京ソラマチ(東京スカイツリータウン5階)で夏季に「大昆虫展」が開催される年があり、本物のカブトムシに触れる機会として使いやすい。
開催の有無や日程は毎年変わるため、東京スカイツリータウンの公式サイトで事前確認をおすすめします。電車でアクセスしやすく、混む時間帯を避ければ子ども連れでも無理がありません。
向かないケースと避けたほうがよい動き方
先に結論を言うと、夜間に下調べなしで複数の公園をはしごしながら探す動き方は、体力面でも安全面でも消耗しやすい。特に小さな子ども連れの場合は、移動の負担も見込んでおく必要があります。
複数の公園を当日に判断するのではなく、事前に一か所を決めて動く。
公園の管理事務所か公式サイトで採集ルールを確認してから出発する。
夜間なら照明と長袖を準備し、帰宅時間を先に決めておく。
今週末に動く前に確認したいこと
今日できる一歩は、行き先にしようとしている公園の公式サイトを一度開いてみることだと思います。「昆虫採集」「利用ルール」で検索するだけで、採集可否の記載が見つかることがあります。管理事務所の電話番号も、多くの公園サイトに載っています。
わたしが動くときも、まず寄りやすい場所かどうかと、入口の情報が分かるかどうかを先に調べます。当日になって「思っていた場所と違う」となるより、前日に5分確認しておくほうが気持ちが楽なんですよね。
夏の夜に親子でライトを片手に木を探す時間は、見つかっても見つからなくても、それ自体が記憶に残ります。今週末の出発前に公式情報を一度メモしておくだけで、その時間が少し落ち着いたものになったらうれしいです。













