取引先との契約や口座の手続きで、突然「履歴事項全部証明書を」と言われて手が止まる。会社謄本と同じものなのか、どこで取るのか、迷う方は多いと思います。
地域情報メディア『すみだデスク』のエリア担当ライター、まさきです。わたしは用事の前後で寄りやすいかをまず考えるたちで、この書類も取り方から見ました。
法務局の窓口、オンライン、郵送と取り方はいくつかあります。書類の意味、取り方、提出前に見ておきたい点の順でお話しします。
履歴事項全部証明書で分かる会社の中身
履歴事項全部証明書は、法務局が管理する会社の登記記録を証明する書類です。商号や本店所在地、目的、役員などが載っています。区役所で出す住民票のような書類とは別物という点は、最初に押さえておくと気が楽です。
名前に「履歴」とあるとおり、現在の内容に加えて一定期間の変更の経緯も載る仕組み。役員の交代や本店移転などが確認できるので、提出先が会社の動きを見たいときに求められやすいのだと思います。
会社謄本や登記簿謄本という呼び方の関係
会社謄本や登記簿謄本という言い方は、今もよく耳にします。ただ、現在の正式な名前は「登記事項証明書」。履歴事項全部証明書は、その登記事項証明書の種類の一つです。
わたしも最初は、登記簿謄本と言われたら何を取ればいいのか分かりませんでした。呼び方だけでは種類が決まらないので、提出先の書類に書かれた正式名を見て判断するのが近道です。
現在事項全部証明書との違いを先に知る
迷いやすいのが、名前の似た現在事項全部証明書です。こちらは現時点で効力のある事項が中心で、過去の変更の経緯は基本的に載りません。二つは別の書類として扱われます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 履歴事項全部証明書 | 現在の内容と一定期間の変更の経緯が載る |
| 現在事項全部証明書 | 現時点で効力のある事項が中心 |
| 共通する点 | どちらも法務局が出す登記事項証明書 |
「全部証明書なら同じでしょう」と考えて取ると、出し直しになることがあります。提出先が書いた書類名と一字ずつ照らし合わせるだけでも見ておくと安心ですよ。
墨田区の会社の証明書はどこで取れるか
会社の登記事項証明書は、墨田区役所ではなく法務局で取る書類です。東京法務局の案内では、墨田出張所が商業・法人登記の証明書の取り扱い先として載っていました。
また、会社の証明書は管轄に関係なく、取り扱いのある全国の法務局で請求できると案内されています。錦糸町や押上のあたりで動くことが多いわたしには、ありがたい仕組み。ただ、取り扱い内容や受付時間は変わることがあるので、出かける前に公式の案内で確認する前提で考えています。
法務局の窓口で取得するときの流れ
窓口では、備え付けの請求書に会社の商号と本店所在地、必要な証明書の種類と通数を書いて出す流れです。手数料は収入印紙で納める方式が案内されています。
登記上の商号と本店所在地をメモしておきます。
証明書の種類と通数を書き間違えないように記入します。
窓口を離れる前に会社名と発行日を確認します。
わたしは、受け取ったその場で封筒にしまう前に一度開くようにしています。建物を出てから違いに気づくと、もう一往復。混む時間帯を避けられるなら、窓口でも無理がありません。
オンラインで請求するときの手順と受け取り
法務局の案内では、インターネットで請求して、郵送か窓口で受け取る方法が紹介されています。証明書そのものがデータで届くわけではない点は、見落としやすいところです。
手数料はネットバンキングなどで電子納付する形が案内されていて、窓口請求より安く設定されています。金額は改定されることがあるので、請求する前に法務省の手数料一覧で確かめるつもりでいたほうが落ち着きます。
日中に出かけにくい方なら動きやすいですよ。わたしも子どもが寝たあと、家のパソコンで請求画面を開いたことがあります。慌てずに入力できるのは、この方法ならではだと感じました。
郵送で請求するときに気をつけたいこと
郵送では、請求書に収入印紙を貼り、返信用の封筒と切手を同封して法務局へ送る方法が案内されています。往復の郵便日数がかかるので、提出期限が近いときは向きにくい方法。
封筒の宛先を送り先の法務局に合わせることと、返信用封筒に自分の住所を書き忘れないことは、地味ですが大事なところです。書き方の細かい決まりは、送る前に法務局の案内で見ておくと安心できます。
提出先が決める発行日の指定を確かめる
よく迷うのが、「発行から三か月以内」などの指定です。この期間は法律で一律に決まっているものではなく、提出先ごとに違うことがあるんですよね。

発行日の指定は、取る前に提出先の書類で見ておきたいところ
原本が必要か、コピーでいいのかも、提出先によって扱いが分かれます。早めに取りすぎて期限を過ぎると、取り直し。取る日は提出日から逆算して決めると、手間も手数料も一回で済みます。
公式情報を確かめるときに見る場所
手数料や受付時間、請求方法は、法務省と各法務局の公式サイトに載っています。まとめ記事の数字は古いこともあるので、わたしは最後に公式の手数料一覧を見るようにしています。
- 法務省の手数料案内
-
請求方法ごとの最新の手数料が確認できます。
- 東京法務局の案内
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墨田出張所など各庁の取り扱い事務が載っています。
- 提出先の案内文
-
書類名や発行日の指定、原本の要否が書かれています。
この三つのうち、提出先の案内文だけは法務局では分かりません。そこは手元の書類か、担当の方への問い合わせで確かめる部分です。
よくある入力間違いと取り直しの原因
見落としやすいのが、会社名と本店所在地の書き方です。登記上の表記と名刺やサイトの表記が違うこともあり、そのまま入力すると目当ての会社にたどり着けないことがあります。
- 株式会社の位置が前か後ろかの取り違え
- 移転前の古い本店所在地で請求している
- 履歴事項と現在事項の選び間違い
- 必要な通数より少なく請求している
わたしがいちばんひやっとしたのは、本店の移転前の住所で探しかけたときでした。途中で一度手を止めて、登記上の住所を確かめ直したんです。あのとき止まってよかったと思う。
この書類では用が足りないケース
履歴事項全部証明書は会社の登記の証明なので、代表者の印鑑証明書の代わりにはなりません。個人事業の方の場合は、そもそも会社の登記がないこともあります。
提出先が「閉鎖事項証明書」や「代表者事項証明書」など別の種類を指定している場合も同じです。似た名前が並ぶので、どれか一つで全部済むと思い込まないほうが気持ちは楽かなと思います。
最後にわたしから今日の一歩の話
書類名で迷ったとき、わたしがまず手に取るのは提出先から届いた案内の紙です。そこに正式な書類名と発行日の指定が書いてあれば、取り方はあとから選べます。
用事の前後に寄れるなら窓口、日中が難しいなら夜にオンライン。自分の一日の動きに合う方法を選ぶと、案外すんなり進むものだと感じています。
今日は、提出先の案内に書かれた書類名と発行日の指定を、付せんに一枚書き写すところまでで十分です。それが手元にあるだけで、次に法務局の画面や窓口に向かうときの迷いがひとつ消えます。落ち着いて取りに行ける時間になったらうれしいです。手の届くところに貼ってみてくださいね。











